新商品、WPCエコデッキ材「Heveatech」のご案内

K平です。

久しぶりの登場になってしまいましたが、今回、私K平はアガチスに並ぶ弊社の1押しアイテムをご紹介させていただきます!その名も

「Heveatech」!!!

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(へヴアテック)


Heveaは英語で「ゴム」、TechはTechnologyの略語で「科学技術」。つまり、基材であるゴム材に最新の科学技術を応用させることによって生み出された、いわばハイブリッド商品。それがこの「Heveatech」です。最近巷では「WPC(Wood Plastic Combination)」や「人口木材」と呼ばれる新素材が注目を集めていますが、「Heveatech」もその1種で、まさに木材とプラスティックを複合させた新素材なのです。


ゴム材はタイヤなどの原料であるラテックスを採取した後のいわば廃木ですが、この廃木の再利用は長らく木材業界の課題でした。また、今でこそフリーボードとしてある程度流通に出回っているゴム材ですが、植栽面積世界一のインドネシアにおいて、25年で伐期を迎えるこのゴム材の更なる利用促進は、昨今の「環境問題」や「エコ」の流れから宿命とも言えるものでした。しかし素材としてのゴム材には、耐久・耐水性に乏しく、反りや狂いが生じやすいという欠点があり、そのまま素材として用いるのはそう簡単な事ではありません。この欠点の多い材をいかに製品化につなげていくか、インドネシアの生産工場において苦労に苦労を重ねて研究開発されたのが、このゴム材の細胞内に、水に強く固い「フェノール樹脂(プラスティックの原料)」を含浸するという技術。この技術を応用することで、本来のゴム材には備わっていない防虫・防腐・防蟻・防水・寸法安定といった機能を人工的に付加することに成功、ここに「Heveatech」が誕生したのです。


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Heveatechの生産方法は
(1)ゴムの木をロータリーレーサーという機械を使って単板に剥く
(2)剥いた単板に低分子フェノール樹脂を加圧釜を使って含浸させ細胞壁に充填する
(3)ホットプレスで熱圧し材内の低分子フェノール樹脂を硬化させる
(4)低分子フェノール樹脂が含浸凝固している単板を積層し*LVB状に仕上げる

という非常に高度なものです。


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(厚み20mm、幅90mmのカットサンプル。塗装を加えることで無垢材に見間違えるほどの仕上がりに)


*LVBとは、いわゆるLVL(平行合板)の上下数層目(Heveatechの場合は3層目)にクロスバンド(直交層)を設けた構造で、反りや狂いが原因で起こるカッピングや経年劣化による干割れなどがより起きにくい構造になっています。また、単板積層構造だからこそ可能なサイズフリー(最大厚み90mm、幅590mm、長さ5,000mm)というのもHeveatechの魅力の1つです。


ただ、敢えてHeveatechの不安材料を挙げるとするならば、「剥離」ではないかと思います。接着剤を使って仕上げた製品を外構材という過酷な環境で使うわけですので、それなりの裏付けが必要になってくるわけですが、Heveatechは当然その点もクリアー。JAS基準の浸漬剥離試験において構造用合板特類と同基準の試験に100%パスしています(定義としては常時湿潤状態における接着耐久性確保)。まだ日本での販売実績はありませんが、すでにヨーロッパ各国、オーストラリアやシンガポール等では5年以上の実績があり、その間剥離等の問題は皆無です。



(オーストラリアでの施工現場。プールサイドなどの水回り使用でも剥離の報告は1度も無し!)


天然林が減少し、原材料価格が高騰している中、ウリンやバンキライなどの代表的外構材も今後ますます供給面・価格面ともに厳しくなることが予想されます。このような中、Heveatech生産工場の「限りある木材資源価値の更なる追求」、「持続可能な植林資源の活用を次世代まで」という姿勢と、「環境配慮型エコ製品」というコンセプトに賛同する弊社としましては、是非Heveatech製品を日本マーケーットに広めていく事で少しでも環境問題に貢献していきたいと考えております。すでに外構材をお取り扱いの業者様、これからデッキ材等をお考えのお施主様、これを機にぜひハイブリッドエコ商品のHeveatechをご検討下さい!

*6月初旬にHeveatech、1コンテナ入荷予定です!



■K平■