tlinks vol.13 「福島県相馬郡新地町 H様邸」コラボ with 奥山木工

協力:(有)奥山木工・(株)阿久津材木店
A弘です。毎度お馴染みの「tlinks」コーナーですが、今回は(有)奥山木工様のご厚意により、「H様邸」をご紹介します。


tlinks vol.13 アガチス無垢材/
ランガンバツ


(有)奥山木工様は昭和55年に創業。当初は木工業が主体でしたが、平成4年に建築部を設立してからは木工と建築を一体化した「生きた素材から創られる温もりのある木の住まい」をコンセプトに、地場である相双地区を主体に順調に業績を伸ばして来ております。現在は本社のある双葉郡浪江町東京電力福島第一原発事故の避難区域に該当するため、福島県いわき市に拠点を移して引続き事業をされています。また、以前のエントリ で取り上げておりますが、内装材に関しましてはアガチスに大変こだわっており、ほとんどの物件に採用頂いております。


今回ご紹介するH様ですが、元々は福島県南相馬市小高区にお住まいで、同地で震災の1年前に自宅を新築されました。ところが、東日本大震災による津波の被害によって住宅は全壊してしまい、また原発事故で自宅が警戒区域内に入ってしまったため、今回近隣である相馬郡新地町に再度新築する運びとなりました。元の自宅を新築した際も奥山木工さんに依頼され、内装にアガチスをふんだんに使用されたそうです。H様ご一家は住んでいるうちにアガチスの良さに徐々に魅かれていき、皆様熱烈なアガチスファンとなりました。そして今回もH様からは内装にアガチスを使用する様に強く希望があったそうです。アガチスは入荷遅延が恒常的に続いており、正直工期にも影響する大きな問題ともなりましたが、H様ご一家のお返事は「アガチスが来るまで待ちます。」とのこと。私達からしてみれば、何と有難いお言葉か… 建主のアガチスに対する熱い思いに正直胸を揺さぶられました。



建主・施工者ともアガチスファンで占められた、現場の写真をどうぞご覧下さい!


木洩れ日が差す温かみの感じられる玄関にマッチしたアガチスの履物収納。


「和モダン」という言葉がぴったりの内装。羽目板は職人さんが1枚1枚丹精込めて作成しました。枠・建具と相まってゴージャスな佇まいとなっています。
 


梁/桁もアガチスに合わせて茶色の着色塗料を使用。同系色で落ち着きのある仕上がりとなりました。


アガチス無垢材を加工して出来た建具。木工職人業で培った技術を生かした匠の技が光ります!
 


日当たりが良くない廊下には天井に採光窓を設置。北側でも十分な明るさが確保出来る様になっています。
 


屋外のデッキスペースにはセランガンバツーを採用。オスモカラーワンコートオンリー #1264(ローズウッド色) を塗布して仕上げました。
 


(採用商品)
・枠/建具/腰壁:アガチス無垢材
・デッキ材:セランガンバツー<施工:2013年12月>



・(有)奥山木工(いわき事務所)
〒970-8026/住所:福島県いわき市平字新川町36-12/TEL:0246-38-9391
/FAX:0246-38-9392


・(株)阿久津材木店(相馬本社)
〒979-2522/住所:福島県相馬市日下石字羽山10-1/TEL:0244-26-8295
/FAX:0244-26-8287


●A弘●