ガラ木材


iPhone新しいのが出ますねぇ。厚みも従来のものから比べてかなり薄くなってますし、抜群に使いやすくなっている印象です。将来的には、定量制から従量制になる?なんて噂もありますが、今回のモデルチェンジを機に、僕も「ガラケー」をとっとと手放したいと思っています。

日本の携帯は画面が小さいし操作性もよくない。インターネットのブラウジングにも不都合だし、やたらにカメラの性能が高かったり変な機能はいっぱいついてる。海外ではほとんど売れない。iPhoneの登場で、日本ですらガラケー離れが進んでいます。世界の主流は断然スマートフォンですもんね。


木材業界も同じようなものです。これからは中国なり東南アジアなりにどんどん日本の木材を売っていかなくちゃいけません。日本人はすでに木材離れが進んでいるし、だいたい尻すぼみの日本だけを相手に商売なんて成り立つわけがないからです。

しかし、外国の人が木材に求めるものが、日本人と同じだとは限らない。日本人は、「木材のよさはきっと伝わるはずだ」と信じていると思いますが、どこの国も使い方からして違うし、中国に限って言えば、日本人的に木材をありがたがって使う人はあまり多くありません。

日本で通用してきたことが外国ではまったく通用しないというのは、携帯と同じようなものなのです。世界では「日本人であること」が却って足かせになることが多いのです。(そこに気づいている人は、そう多くないと思いますが)


ガラパゴス携帯のたどった道を木材が繰り返さないためには、木材協会の会長にスティーブ・ジョブスを招聘するか、私たち一人一人が本気で「外に打って出る」覚悟をし、積極的に「外を知ろう」と決意するしかない。

閉鎖的な流通の中で胡坐をかき、アイデアを絞ろうともせずに「売れない」「需要がない」「安くしろ」とばかり愚痴っている人は、早晩社会からも会社からも必要とされなくなるでしょう。

勿論、ITと木材は同じではありませんが、日本の木材をガラパゴス木材にしないように、もっと外を意識してアンテナを張り巡らせていかなければなりません。日本だけを見ていたら、携帯と同じ運命が待っています。主戦場は「世界」です。


そんなわけで、(僕はアップル社やソフトバンクの回し者じゃありませんが) 新型iPhone、僕は買おうと思っています。自分にイノベーションを起こせない人間が、会社や社会を変えられるわけがないですもんね。その手始めのLesson 1としてのiPhone

自分を変えてくれる「わくわく」が待ってるような気がするんですよね。そんな「わくわく」を与えられるジョブス。やっぱ木材協会に招聘してください!!!」


文:K松