tlinks vol.14-1 「新潟市 A邸」コラボ with 重川材木店

協力:(株)重川材木店
A弘です。恒例の「tlinks」コーナーですが、今回は(株)重川材木店様のご厚意により、「A邸」をご紹介します。


tlinks vol.14-1 チークフローリング/アガチス羽目板 etc.


(株)重川材木店様は大正8年に創業。昭和60年に株式会社へ改組後は建築事業に本腰を入れ始め、現在では全社員60名のうち社員大工が40名を占めており、全国的に職人不足が問題化している現状下においても全く支障なくコンスタントに受注出来ている様です。また「地産地消の家づくり」をコンセプトに、20万坪の自社林及び新潟県内でもトップクラスの規模を誇る自社製材工場 (越後杉ブランド認定工場・加茂"緑の森"木材工場) をフルに駆使し、人員・資材とも全て自社調達を行っています。そうした強みをバックグランドに、設計・施工・メンテナンスまでトータルサポートを行い、良質な住まいづくりに日々奔走されています。また、本業以外では元日に行われる「ニューイヤー駅伝」に2011年から3年連続で同社の陸上競技部が出場しております。かつてはオツオリ選手などの外国人トップランナーが在籍していたこともあり、「走る大工集団」として、全国的にもすっかりお馴染みとなりました。

さて、今回ご紹介するA邸ですが、今年で築40年を迎えました。ところが劣化は著しく、ついには土台が腐ってしまい、しばらくの間は斜めに傾いた住居で不自由な生活を強いられていたそうです。加えて今年の10月にMさんが結婚することになり、メモリアルイヤーとなることから、今回建替えすることに決定しました。

なお、A邸は1Fと2Fで分かれた二世帯住宅となっており、取り上げる枚数もかなり多いため、2部に分けて記事に致します。
今回は外観と1F(社長夫妻とJさんが居住)をご紹介します。

建物外観。外壁には木材:グリーンハート、外壁材:ベルアートを使用。清潔感のあるベルアートの白が、グリーンハートの高級感溢れる木味をより一層引き立てています。


ファサード(建物正面)


正面玄関。こちらにもドア/天井にグリーンハートを使用。新潟ではこれから本格的な冬を迎えますが、木味の温かみが冷え切った身体を温めてくれそうです。また玄関が分かれており、お互いの世帯のプライベートに配慮した設計となっています。
 

 


正面玄関(室内側)。玄関枠には米ヒバを採用しました。また、上框/付框/巾木はインドネシアチークフローリングと同系色のミャンマーチーク無垢材を加工しました。
 


リビングダイニング。キッチンカウンターにはホワイトアッシュ、天井部にはアガチス羽目板を使用。アガチスの柾目がすっきりとした印象を与えています。
 


壁には珪藻土を使用。脱臭作用に優れており、焼肉パーティーの後でも部屋に嫌な臭いがこもりません。


社長夫妻の寝室。生活感が滲み出ているので全景はちょっと…ということでしたので、一部を抜粋しました。
スプルス/越後杉を用いて高級感の有る仕上がりとなっています。
 
 


脱衣場の壁には湿気に強い米杉[レッドシダー]を使用しました。樹種は違いますが、インドネシアチークフローリングとの色合いも調和が取れています。


トイレにもインドネシアチークフローリングを使用しています。良質な天然油分・タールを多く含んでいることから、耐水性に優れており、水周り部分での使用に関しましても全く問題ありません。また、カウンターはリビングダイニング同様にホワイトアッシュを設置しました。
 


食料庫には自然給気口を設置。ひんやりとした空気を循環させて、食材の長期保存が可能となりました。
 


ほぼ同じ位置から撮影しましたが、光の加減によって写り方が全く違いますね…
 


本邦初公開(笑)Jさんのプライベートのベールがついに明らかに!部屋のインテリアといい、小物のチョイスといい、可愛らしさ満点ですね!ちなみにフローリングは1Fで唯一ミャンマーチーク(120mm幅)を採用しました。

 


次回(vol.14-2)では新婚ほやほやのMさん/Tさん夫妻のお部屋をご紹介します。乞うご期待!

●A弘●