tlinks vol.16 「福島県いわき市 I様邸」

A弘です。今回は福島県いわき市「I様邸」をご紹介します。
協力:(株)後田工務所

tlinks vol.16 オーク・ブラックウォールナット
カバザクラ・パインフローリング


桜も開花寸前の春うららかなこの日は汗ばむ陽気の撮影日和でした。



オークの挽板フローリングは1Fリビングに。逆光によって節やシラタが浮かび上がってきますが、何とも味わい深いたたずまいです。




夫婦の寝室にはブラックウォールナットを採用。落ち着いた色合いが安眠をもたらすことでしょう。




2Fの廊下にはカバザクラを。木漏れ日を浴びて暖かみが引き立てられます。




お子さんがまだ小さいため、数年後に子ども部屋として利用予定。パインのカジュアルさとピンクの可愛らしい壁紙がお子さんの無邪気に遊ぶ姿をイメージさせます。



(採用商品)
・オーク・挽板フローリング(オイル塗装品) 8坪
・ブラックウォールナット・挽板フローリング(オイル塗装品) 4.5坪
・カバザクラ・ユニ フローリング(オイル塗装品) 5坪
・パイン・フローリング(無塗装品・現場にて塗装) 15坪<施工:2018年3月>






●A弘●

tlinks vol.15 「福島県双葉郡広野町 M様邸」

A弘です。4年振りか…超久し振りの更新です。
毎度お馴染みの「tlinks」コーナーですが、今回は福島県双葉郡広野町「M様邸」をご紹介します。

tlinks vol.15 アガチス羽目板

今回ご紹介するM様ですが、元々広野町工務店を経営しており、同町内の別の場所にお住まいでした。ところが、東日本大震災による津波の被害によって自宅は全壊してしまいました。また原発事故の影響もあり、最近まで隣のいわき市で避難生活を続けていましたが、本社の作業場をリニューアルするのを契機に広野町に戻り、その隣に自宅を新築する事となりました。



この日は時折小雪が舞う非常に寒い天候でしたが、アガチス羽目板を施工したお部屋は木洩れ日が差すとても温かみの感じられる空間でした。


















(採用商品)
・腰壁:アガチス羽目板(13.12M2)<施工:2017年12月>


●A弘●

tlinks vol.14-2 「新潟市 A邸」コラボ with 重川材木店

協力:(株)重川材木店
A弘です。「tlinks」コーナーですが、前回に引続いて「A邸」をご紹介します。


tlinks vol.14-2 チークフローリング/アガチス羽目板 etc.


今回は2F(Mさん/Tさん夫妻が居住)をご紹介します。

正面玄関(室内側)は、社長夫妻のフロアー同様ドア/天井にグリーンハートを採用。壁はタイルを設え、オシャレ感たっぷりです。カウンターの上には2人の写真と結婚式のケーキ入刀で使用した木製の斧が記念に飾られています。
 


上框も同様にミャンマーチーク無垢材を加工。階段材はホワイトアッシュの無垢材を加工しウォールナットをスリップ部分に取り付けしました。
 


台所はパナソニックのシステムキッチンを設置。毎日使用しているにもかかわらず、非常にきれいにされており、Tさんのマメな性格が良く見て取れます。
 


琉球畳に天井はアガチス羽目板、障子はタモ無垢材を加工してしつらえたモダン和室。洋室との相性もバッチリです。
 
 


リビング。スポットライトと間接照明の効果によって、部屋の雰囲気がシックで落ち着いたものになります。
  
 


寝室。リゾートテイスト満載の落ち着いた雰囲気のある部屋は現実の喧騒を忘れさせ、安らかな眠りをもたらしてくれることでしょう。


ロフト。勾配天井には米杉[レッドシダー]を使用しました。なお、ロフトだけは床暖房を設置しませんでしたが、チークの無垢フローリング自体に温もりが感じられ、足元からの寒さはさほど感じませんでした。


トイレについては1F同様チークフローリングにホワイトアッシュのカウンターを設置。クロスについてはTさんがチョイスされたそうです。可愛らしくかつオシャレでポップな印象がありますね!
 


今年の10/13に晴れて結ばれたお二人。いつまでも末長くお幸せに…


2回に亘ってご紹介しましたA邸、皆様お楽しみ頂けましたでしょうか?随分と長くなってしまいましたが、木材をふんだんに使用した温かみの感じられる住宅でもあることから、私も相当に気合いを入れて取材をさせて頂きました。是非またお邪魔したいです!


(採用商品)
・外壁/玄関ドア・天井:グリーンハート
・外壁(白壁):ベルアート
・枠:ホワイトアッシュ
・1F玄関枠:米ヒバ
・カウンター:ホワイトアッシュ
・階段材:ホワイトアッシュ(スリップはウォールナット材を使用)
・フローリング:1F及び2Fロフト→インドネシアチークフローリング(約30坪)
    1F(Jさんの部屋)及び2F→ミャンマーチークフローリング(約30坪)
・上框/付框/巾木:ミャンマーチーク
・天井板:1F及び2F和室→アガチス(約12坪)
2F(ロフト含む)→米杉[レッドシダー](約25坪)
     2F寝室→ミャンマーチーク
・障子(2F):タモ無垢材
・1F和室:スプルス/越後杉
・壁:珪藻土
   (1F脱衣場は米杉[レッドシダー])
・梁/桁/構造材:越後杉
・土台/大引/根太:米ヒバ<施工:2013年11月>


株式会社 重川材木店(建築部)
〒959-0413/住所:新潟県新潟市西蒲区升潟1-1/TEL:0256-88-3336


●A弘●

tlinks vol.14-1 「新潟市 A邸」コラボ with 重川材木店

協力:(株)重川材木店
A弘です。恒例の「tlinks」コーナーですが、今回は(株)重川材木店様のご厚意により、「A邸」をご紹介します。


tlinks vol.14-1 チークフローリング/アガチス羽目板 etc.


(株)重川材木店様は大正8年に創業。昭和60年に株式会社へ改組後は建築事業に本腰を入れ始め、現在では全社員60名のうち社員大工が40名を占めており、全国的に職人不足が問題化している現状下においても全く支障なくコンスタントに受注出来ている様です。また「地産地消の家づくり」をコンセプトに、20万坪の自社林及び新潟県内でもトップクラスの規模を誇る自社製材工場 (越後杉ブランド認定工場・加茂"緑の森"木材工場) をフルに駆使し、人員・資材とも全て自社調達を行っています。そうした強みをバックグランドに、設計・施工・メンテナンスまでトータルサポートを行い、良質な住まいづくりに日々奔走されています。また、本業以外では元日に行われる「ニューイヤー駅伝」に2011年から3年連続で同社の陸上競技部が出場しております。かつてはオツオリ選手などの外国人トップランナーが在籍していたこともあり、「走る大工集団」として、全国的にもすっかりお馴染みとなりました。

さて、今回ご紹介するA邸ですが、今年で築40年を迎えました。ところが劣化は著しく、ついには土台が腐ってしまい、しばらくの間は斜めに傾いた住居で不自由な生活を強いられていたそうです。加えて今年の10月にMさんが結婚することになり、メモリアルイヤーとなることから、今回建替えすることに決定しました。

なお、A邸は1Fと2Fで分かれた二世帯住宅となっており、取り上げる枚数もかなり多いため、2部に分けて記事に致します。
今回は外観と1F(社長夫妻とJさんが居住)をご紹介します。

建物外観。外壁には木材:グリーンハート、外壁材:ベルアートを使用。清潔感のあるベルアートの白が、グリーンハートの高級感溢れる木味をより一層引き立てています。


ファサード(建物正面)


正面玄関。こちらにもドア/天井にグリーンハートを使用。新潟ではこれから本格的な冬を迎えますが、木味の温かみが冷え切った身体を温めてくれそうです。また玄関が分かれており、お互いの世帯のプライベートに配慮した設計となっています。
 

 


正面玄関(室内側)。玄関枠には米ヒバを採用しました。また、上框/付框/巾木はインドネシアチークフローリングと同系色のミャンマーチーク無垢材を加工しました。
 


リビングダイニング。キッチンカウンターにはホワイトアッシュ、天井部にはアガチス羽目板を使用。アガチスの柾目がすっきりとした印象を与えています。
 


壁には珪藻土を使用。脱臭作用に優れており、焼肉パーティーの後でも部屋に嫌な臭いがこもりません。


社長夫妻の寝室。生活感が滲み出ているので全景はちょっと…ということでしたので、一部を抜粋しました。
スプルス/越後杉を用いて高級感の有る仕上がりとなっています。
 
 


脱衣場の壁には湿気に強い米杉[レッドシダー]を使用しました。樹種は違いますが、インドネシアチークフローリングとの色合いも調和が取れています。


トイレにもインドネシアチークフローリングを使用しています。良質な天然油分・タールを多く含んでいることから、耐水性に優れており、水周り部分での使用に関しましても全く問題ありません。また、カウンターはリビングダイニング同様にホワイトアッシュを設置しました。
 


食料庫には自然給気口を設置。ひんやりとした空気を循環させて、食材の長期保存が可能となりました。
 


ほぼ同じ位置から撮影しましたが、光の加減によって写り方が全く違いますね…
 


本邦初公開(笑)Jさんのプライベートのベールがついに明らかに!部屋のインテリアといい、小物のチョイスといい、可愛らしさ満点ですね!ちなみにフローリングは1Fで唯一ミャンマーチーク(120mm幅)を採用しました。

 


次回(vol.14-2)では新婚ほやほやのMさん/Tさん夫妻のお部屋をご紹介します。乞うご期待!

●A弘●

tlinks vol.13 「福島県相馬郡新地町 H様邸」コラボ with 奥山木工

協力:(有)奥山木工・(株)阿久津材木店
A弘です。毎度お馴染みの「tlinks」コーナーですが、今回は(有)奥山木工様のご厚意により、「H様邸」をご紹介します。


tlinks vol.13 アガチス無垢材/
ランガンバツ


(有)奥山木工様は昭和55年に創業。当初は木工業が主体でしたが、平成4年に建築部を設立してからは木工と建築を一体化した「生きた素材から創られる温もりのある木の住まい」をコンセプトに、地場である相双地区を主体に順調に業績を伸ばして来ております。現在は本社のある双葉郡浪江町東京電力福島第一原発事故の避難区域に該当するため、福島県いわき市に拠点を移して引続き事業をされています。また、以前のエントリ で取り上げておりますが、内装材に関しましてはアガチスに大変こだわっており、ほとんどの物件に採用頂いております。


今回ご紹介するH様ですが、元々は福島県南相馬市小高区にお住まいで、同地で震災の1年前に自宅を新築されました。ところが、東日本大震災による津波の被害によって住宅は全壊してしまい、また原発事故で自宅が警戒区域内に入ってしまったため、今回近隣である相馬郡新地町に再度新築する運びとなりました。元の自宅を新築した際も奥山木工さんに依頼され、内装にアガチスをふんだんに使用されたそうです。H様ご一家は住んでいるうちにアガチスの良さに徐々に魅かれていき、皆様熱烈なアガチスファンとなりました。そして今回もH様からは内装にアガチスを使用する様に強く希望があったそうです。アガチスは入荷遅延が恒常的に続いており、正直工期にも影響する大きな問題ともなりましたが、H様ご一家のお返事は「アガチスが来るまで待ちます。」とのこと。私達からしてみれば、何と有難いお言葉か… 建主のアガチスに対する熱い思いに正直胸を揺さぶられました。



建主・施工者ともアガチスファンで占められた、現場の写真をどうぞご覧下さい!


木洩れ日が差す温かみの感じられる玄関にマッチしたアガチスの履物収納。


「和モダン」という言葉がぴったりの内装。羽目板は職人さんが1枚1枚丹精込めて作成しました。枠・建具と相まってゴージャスな佇まいとなっています。
 


梁/桁もアガチスに合わせて茶色の着色塗料を使用。同系色で落ち着きのある仕上がりとなりました。


アガチス無垢材を加工して出来た建具。木工職人業で培った技術を生かした匠の技が光ります!
 


日当たりが良くない廊下には天井に採光窓を設置。北側でも十分な明るさが確保出来る様になっています。
 


屋外のデッキスペースにはセランガンバツーを採用。オスモカラーワンコートオンリー #1264(ローズウッド色) を塗布して仕上げました。
 


(採用商品)
・枠/建具/腰壁:アガチス無垢材
・デッキ材:セランガンバツー<施工:2013年12月>



・(有)奥山木工(いわき事務所)
〒970-8026/住所:福島県いわき市平字新川町36-12/TEL:0246-38-9391
/FAX:0246-38-9392


・(株)阿久津材木店(相馬本社)
〒979-2522/住所:福島県相馬市日下石字羽山10-1/TEL:0244-26-8295
/FAX:0244-26-8287


●A弘●

tlinks vol.12 WPCエコデッキ材施工実例〜埼玉県朝霞市B邸〜

K平です。

滝口木材が取り扱う素材を、実際に使っていただいた現場を紹介する事で  「Tree(木)のLink(リンク)」を広げていこうというこのコーナー、その名も「tlinks(トゥリンクス)」。今回ご紹介させていただくのも、デッキ材にWPCエコデッキ材をご採用いただいた埼玉県朝霞市のB邸現場です。


施主のB様は、埼玉県内を中心に木材・建材の販売から設計、施工、管理まで建築に関するあらゆる分野をカバーする、いわば建築のプロでいらっしゃいますが、そのB様が今回、弊社取扱いのWPCエコデッキ材Heveatechを採用された理由をお伺いしました。

「つい最近、自分が手掛ける埼玉県内の幼稚園のエクステリア改修工事に携わった際に、他社で生産されているWPCデッキ材を採用しました。人工木材は天然の木材に比べて「狂いにくい」「腐りにくい」「割れにくい」という利点に加えて、「とげ」や「ささくれ」が生じにくいという特徴があり、小さい子供たちが素足で自由に駆け回れるという点がとても魅力的ですが、最近の公共物件で多用されているメンテナンスフリーの樹脂製デッキ素材では、樹脂の割合が多い影響なのか熱で狂いやすいという話も耳にします。それと比較して、このHeveatechはLVB構造という事で見た目も性能面でもより木材に近いという点に惹かれました。」







Heveatechはゴム材の単板1枚1枚にフェノール樹脂を含浸させることで、本来の木材には備わったいなかった「防腐」「防水」「防虫」「防蟻」「寸法安定性」「耐久性」を兼ね備えた、理想に近い新外構材です。年々減少を続け、供給面でも非常に不安定な無垢のデッキ材は今後更なる価格高騰も予想されており、それに代わる新素材としてHeveatechは注目を浴びています。



「フェンス用として設置したセランガンバツの無垢材と一緒に、木の味わいや経年変化を楽しみたい」と、締めくくったB様。お子さんたちと走り回るもよし、さわやかな風を感じながらお昼寝をするもよし、机を出してお茶をするもよし、、、思う存分Heveatechのアウトドアリビングを楽しんで下さい!


Heveatechに関するご用命は、滝口木材(株)第一営業部(0246−56−5515)まで!


■K平■

tlinks vol.11 いわき市常磐白鳥町〜Heveatech施工実例〜

K平です。

滝口木材が取り扱う素材を、実際に使っていただいた現場を紹介する事で  「Tree(木)のLink(リンク)」を広げていこうというこのコーナー、その名も「tlinks(トゥリンクス)」。今回ご紹介させていただくのは、ウッドデッキにエコデッキ「Heveatech」をご採用いただきました、いわき市常磐白鳥町のI邸です。


今年8月に竣工、引き渡しされたばかりのI邸。「アジアンリゾートを意識した」というご主人の言葉通り、白とダーク系のツートンカラーがスタイリッシュな雰囲気を醸し出しています。



弊社取扱いのHeveatechはダークカラーという事もあり、今回のI邸の雰囲気にピッタリ嵌った印象ですが、今回いくつかの選択肢の中からHeveatechを選んだ理由を「かっこいいから」と語ってくれたご主人。この「かっこいい」という言葉の真意を伺うと、「エコ」と「機能性」そして、「このようなアイテムを選んだ自分(つまり環境に優しい人間だと・・・)」と冗談交じりに話してくれました。


木材(ゴム材)とプラスティックとのハイブリッド商品であるHeveatech。ゴムの廃材利用(エコ)というコンセプトに加えて、「防虫、防腐、防蟻、防水、寸法安定」という機能性を兼ね備えた新素材は、限りある天然無垢材の代替品としてますます脚光を浴びていく事でしょう。HeveatechのコンセプトにK平自身が共感し、惚れ込み、「日本中にこの素晴らしい商品を広めたい」という思いでスタートしてから半年。「No other wood comes close(他の木では対抗できない)」というHeveatechのテーマを証明していくための第1歩が今踏み出されました。




(一言で人工木材と言っても、プラスティックの割合が高い合成木材と違い、Heveatechはより木材に近い素材として、天然木材同等の風合いを味わうことができるのも魅力の1つです)



今後、デッキスペースを徐々に広げていく予定のI邸。Heveatechが創り出す上質なアウトサイドリビングが、穏やかな休日の1シーンを彩っていく事でしょう。「メンテナンスも楽しみたい」と話してくれたご主人。これから、5年、10年と大事に使い込む中で、どのような表情に変化していくのか。非常に楽しみです!



■K平■