廃材に新たな命を!

K平です。


木材の仕事に携わっていると
お客さんから色々な樹種の
「サンプル」をもらいます。


私たちにとても身近な杉・檜から
世界各地の「こんな木あるんだぁ〜」
という物まで本当に種類は様々。


(廃盤になったサンプル)


この「サンプル」。
あくまで「サンプル」であって
悲しいカナ、実際に現場で使われる事はない。


仮に、この「サンプル」のおかげで
その樹種が採用され、現場で使われれば
この「サンプル」も少しは浮かばれるだろう。


しかし、採用されなければ・・・


長い間、倉庫の隅で埃まみれ。
そして、いつの日か棄てられておしまい。


そんな光景が当たり前の木材業界。


もったいないよ・・・
かわいそうだよ・・・


「このサンプル、何かに使えないかなぁ?」
という事で作ったのが、先日N田目サンが
アップしていたペン立てなんです。
(言うほど上手くはありません・・・)


(樺のフローリングから作ったペン立て)



木は切った後も生き続けます。
たとえサンプルと同じ形ではなく
他の形に姿を変えても・・・


棄てられる物、燃やされる物に
新たに命を吹き込むことが出来たら
こんなに素晴らしい事はありません。


最近、徐々に耳にするようになった
「木育」という言葉。

きっと「木育」というのは
単に子ども達に木の事を教えるだけでなく
木を通して
「物を大切にする心」
「命を尊ぶ心」
「自然に対して感謝する心」
などを教える事に繋がっていくんだと思います。


基本的に木に棄てる部分はありません。
木の皮やおが屑が燃料として燃やされるのは
しょうがないにしても、製品・半製品として
一度形になったものは棄ててはいけない。

棄てられる物に、どう命を吹き込むか?
これを考えるのも材木屋の仕事です。


(左)愛用しているアガチスの端材から出来たペン立て(右)檜の端材で作ったペン立て

PS kizmでは端材を集めています。可能であれば車で取りに伺います。
  もし、燃やしたり、棄てたりする廃材がありましたらどうか
  声をかけて下さい!宜しくお願いします。