東北関東大震災から1週間

K平です。


東北関東大震災から1週間が過ぎ、捜索・救援活動が進む中で改めてこの地震の凄まじさを感じています。私が住んでいるいわき市でも沿岸部を中心に多くの方が亡くなり、未だに行方不明の方が大勢いらっしゃいます。また、被災された方々はスシ詰めの避難所生活の中で、寒さに耐え、少ない食料の中で必死に生きようと頑張っています。


しかし、ニュースで見る映像には「復興」という言葉がとても虚しく、気が遠く感じられてしまうほど無残な町並みだけが残されています。ライフラインの復旧も思うように進んでおらず、今日現在もいわき市の大部分の地域が断水状態で停電・停ガスの地域もあるようです。加えて風評被害等によりガソリンや食料も逼迫しています。水汲みと入るアテも無いガソリンスタンドに数時間並ぶのが1日の日課になっており、今まで感じたことの無い切なさを胸に毎日を過ごしています。。。


加えて、いわき市では原発問題が大きなストレスになっています。まだ避難勧告が出ていない地域にもかかわらず多くの市民が市外へ避難してしまいました。今、いわき市はゴーストタウンと化しています・・・状況が平行線のまま毎日気を揉んで生活しているわけですが、そんな中、今日いわき市長から安定ヨウ素剤の配布に係る市長メッセージ」なるものが発せられ、にわかに緊張が高まっています。



(実際に配布されたメッセージ)


ん?
でも、これを配るってことは・・・
情報が錯綜しまくっているだけに
不安だけが募っていきます。。。




ところで、安定ヨウ素剤って???
安定ヨウ素剤」とは、一定線量以上の放射線物質(核燃料であるウランなどの核分裂によって生成される)にさらされる直前に服用することで健康被害を防ぐことが出来る。原発事故で放出された放射性ヨウ素放射能を持つヨウ素)を体内に取り込むと、特に子供で甲状腺がんの発症リスクが高まるがそのリスクを軽減させる効果がある。服用すれば先回りして甲状腺の組織と結びつき放射線ヨウ素が入るのをブロックして被爆から守ってくれる(かもしれない)優れものというわけです。


(実際に配布されたヨウ素


普通に生活していたら、絶対にお目にかかることはない薬だと思います。
市の職員からは「市からの指示があるまでは絶対に服用しないこと」
と、何度も念押された上で大人の服用量である2錠分を貰ってきました。



本当にこのヨウ素を飲む日が来るのか?
日本政府と東電をどこまで信じたらいいんだ?
在米人は80キロ圏外に避難勧告だろ?
早いとこ避難したほうがいいんじゃないか?
避難するのはいいけど仕事はどうするんだ?
でも被爆したら仕事もクソもないよな!?
その前に今あるガソリンでどこまで行けるんだ?
さっきから、ず〜っとこんな事ばかり考えています・・・



まだまだ予断を許さない状況ですが、最前線では命懸けでこのミッションに向き合っている多くの方々がいます。1日でも早く原発の安全が確認されること、そして1日でも早く復興がなされることを祈りつつ眠りにつきたいと思います。。。


■K平■