風評被害って何?

先日新聞を何気なく読んでいたところ、目を引く記事を見つけたのですぐに切り抜きをしました。
平成23年6月7日付記事/アーサー・ビナード"本当の「風評被害」とは"

私が一番憂慮しているのは、
「日本は大事な情報を隠蔽するウソツキ国家である。」というレッテルを世界中
から貼られてしまう事です。日本がここまで経済成長をなしえられた
原動力は「忍耐強さ」「誠実さ」であると私は考えております。東日本大震災が発生した
3月11日、首都圏では帰宅難民が多数発生しましたが、交通網が寸断された中パニックを起こす事無く整然と並んで帰路についていました。また、被災地においても給水・炊き出しが行われる中、人々は不平不満を口に出さず、ひたすら並んで順番を待っていました。


世界のメディアはその光景を目の当たりにし一様に驚きながらも賞賛の声を上げました。ところが、
そうした原動力をぶち壊しにしたのが、日本政府・東京電力経済産業省原子力安全保安員の
巨悪タッグです。彼らは震災に伴い発生した原発事故に関する重大な情報をことごとく隠蔽
「ただちに健康に影響はない」(←今年の流行語大賞候補にノミネートされますね。間違いなく。) 一辺倒の発表により、福島県民はもとより関東一円に及ぶ住民にまで無用な被曝を
させたのは、立派な「傷害罪」にあたります。そしてほとぼりが冷めた頃に重大な情報を小出しに
こっそりと発表する。こうした日本の中枢にいる方々の「誠実さ」のカケラも感じられない姿勢に、世界は大きく失望させられました。あまつさえ、自分達の失態を「風評被害」にすりかえようとしているとはどういう事なんでしょうか?最早頭がメルトダウンいや、メルトスルーしているとしか思えません。


既に世界では日本を信用しないという具体的なアクションを起こしている所さえあります。⇒ウォール・ストリート・ジャーナル/「原発安全基準の策定でIAEA・天野事務局長外しの動き」


私共も商売柄、海外との接点が数多くあります。文化や商習慣の違い、そして何より売り手と買い手という立場の違いを乗り越えてここまでビジネスを構築して来れたのも、ひとえにその
「忍耐強さ」「誠実さ」がベースになっているからであると思っております。原発事故は未だ
収束への道筋を見いだせず、今日もまたおびただしい量の放射性物質を空へ海へ放出し
続けています。日本の運命すら左右するクライシスは現在進行中なのです。何はともあれ日本政府・
東京電力経済産業省原子力安全保安員には一刻も早くその姿勢を改め、誠実な対応をして欲しいと心から願っております。

☆A弘☆