アガチス通信vol,53〜アガチス丸太入荷!〜

K平です。

新年、あけましておめでとうございます。
今年も「アガチス」の話題を中心に、インドネシアやマレーシアの現地事情など皆様にお役にたてる情報をお届けできればと思っておりますので、どうぞお付き合いの程お願いいたします。さて、すでにご承知の通り昨年は丸太の手当てにかなり苦労した1年でしたので、年が明けて少しは良い方向に流れが変わってくれないかと期待をしているわけですが、今年はラニーニャ現象の影響で特に東南アジアでは雨が多いらしく・・・と、早くも丸太確保に苦労しそうな予感がプンプンしていますが、現地と協力して去年の二の舞にだけはならないよう努力していきたいと思います。


出だしから少々暗い話になってしまいましたが、そろそろ本題の明るいニュースを。
昨年の8月に自ら伐採現場に足を運びご対面したセレベス島・ポソ産の丸太がようやくスラバヤに入港しました!伐採後約5か月経過した材もあり鮮度が心配されますが、現地からの報告では、思っていたより白太部分の傷みは少ないとの事。写真を見る限りでも、皮もまだついているようなのでソコソコの材に仕上がるのではと感じております(期待も込めて!!!)。今週末からの製材が予定されておりますので、生産が進み次第情報は随時更新したいと思います。



(工場に搬入されたばかりのポソ産アガチス丸太)




(玉切り後の丸太の木口面。上は平割、下はアテがきついため加工品用)

*アガチスの欠点である「アテ」は、丸太の段階で見分けがつきます。玉切り後の下の写真を見ると、中心部から目に沿って赤と白の渦巻き模様になっていますが、その赤い部分がまさに「アテ」です。標高2,000m付近に生息するアガチスは、山の急斜面に負けないよう真っすぐに伸びようとするため、特に谷側の細胞が異常に発達しアテと呼ばれる細胞を形成し、製材を進めるとアテの部分が反りや曲がりになって現れ材の価値を落とすことになります。その欠点をいかに料理するかが、われわれの腕の見せ所なのですが、いかんせん今回のポソ産のアガチスはこのアテが多いのが特徴で、これから生産進めていくうえで頭を悩ませる日が続きそうです・・・それにしても、ここまでアテがはっきりと現れた丸太を見るのは正直初めてです・・・


■K平■