木育(もくいく)

K平です。


3月に入りましたがまだまだ寒い日が続いています。
今週末から来週前半にかけてはまたまた雪マークがついてるくらいですから、
春の訪れにはもう少し時間がかかりそうです。風邪等には要注意ですね!


先日、小1の息子が「ボーリングに行きたい」と言うので、
A弘ファミリーを誘って久し振りのボーリングを楽しんできました。
実は、私の実家は目の前がボーリング場でして
それこそ小さい頃は親父に連れられ月に2,3回は当たり前のように通っていましたが
今は年に1回も行けばいいほうで・・・行くたびに腕が落ちているのは当然でしょうか!?


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さて、今回はボーリング場でなされた息子との何気ないやり取りの中から感じた
「いかに木育(木の教育)が大切か」について書きたいと思います。


息子 「パパ、ボーリング場の床は何ていう木で出来てるの?」

K平 「えーっと・・・。確かメープルっていう木(だったような・・・)・・・」


数年前に、とあるお客さんとの話の中でメープル材の話になり、
その時の「ボーリング場のレーンにはメープルが使われている」というかすかな記憶のおかげで
父として、そして何より材木屋としての威厳は保たれたわけです。お恥ずかしい・・・

メープルという木は、実は日本でも非常に馴染みのある木で
(1)和名 楓(かえで) 別名:椛/紅葉(もみじ)
(2)樹液からメープルシロップが取れる
(3)カナダの国旗のデザインに使われている
(4)大リーガー・バリーボンズ愛用のバットに使われている
と、ここまで書くと親近感が湧くと思います。
※メープルの詳しい説明はWiki



美しく葉を広げるカエデの木



大の大人がボーリング場に行って「このレーンには何ていう木を使っているんだろう?」
なんて考える人はほとんどいないと思います。
たとえ『木』が使われている事に気付いたとしても、それが何の木か調べる人は少ないでしょう。


そう考えると寂しいかな『木』というものは、
非常に身近なようで実はすごく遠い存在になっているような気がします。
当たり前のように、そしてありふれているが故に、改めてあまり意識しないのかも知れません。
でも、私の息子は先日の里山見学を機に『木』というものにすごく興味を持つようになりました。
だからこそ、ボーリング場全体に広がる木の床に自然と目が行き、知りたくなったんだと思います。
この「興味を持つ」という事がいかに大切か・・・


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小さい頃の教育は非常に大切です!!
小さい頃から自分で興味を持って知り得た知識はいくつになっても忘れません。
しかし、今の日本の教育では『木』について教える機会はほとんどありません。
そのため、『木』に興味を持つきっかけさえありません。
世界第2位の森林大国だというのに・・・


世界的に新エネルギーの開発が進む昨今、資源として日本の森林を考えた時、
使い方次第で日本の森林は1つの国家産業に成長する可能性を秘めています。
その可能性を開花させられるかどうかは、
間違いなく次の時代を担う子供たちへの早いうちからの木育だと考えます。
『木』をもっと身近なものにするために。
今こそ、国をあげて・業界をあげての行動を!!!




おまけ:A弘↓は意外にボーリング上手です。200ピン近く倒してたっけ・・・
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