推薦図書!


著者・宮脇昭氏は、国内外で土地本来の潜在自然植生の木群を中心にその森を構成している多数の種類の樹種を混ぜて植樹する「混植・密植型植樹」を提唱し活動されています。


そんな宮脇さんが「土地本来のふるさとの森」は0.06%しか残っていないと警鐘を鳴らしています。



「どんなに科学・技術を発展させても私たち人類は地球に生かされている限り、生態系の生産者としての森の寄生者の立場でしか生きてゆけないこと。そして奇主の立場の森はローカルには防災・環境保全、グローバルには生物多様性を維持し地球温暖化を抑制することを、今、すべての人間たちが正しく、本気で認識することが必要だ」と。


確かに、杉・檜・松に代表される針葉樹林はほとんどが人間によって手を入れられた人工林です。人工的でかつ単一樹種によって形成される山々には自然災害に耐えられる程の能力はありません。ましてや、これらの人工林は手入れが行き届いていないわけだからなおさらです。


[:W350]


宮脇さんの掲げる森作り
(1)土地本来の木を植える
(2)とにかく混ぜる、混ぜる
(3)植樹から3年は除草の管理、後は自然の力
(4)自分の手で木を植える
(5)子供たちに命の大切さを教える


中でも私たちが最も真剣に取り組むべき課題は、
多くの人たちが生活している都市部や産業立地に「土地本来の命の森」を再生すること
と述べられている。


改めて、森作りの大切さを考えさせられる1冊でした!

■K平■