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エコブランディング ―なぜ富裕層はエコ商品を選んでしまうのか?

エコブランディング ―なぜ富裕層はエコ商品を選んでしまうのか?



「エコ」でがっちり儲けましょう。そして、金銭的に成功したら自分の銅像を建てるのではなく森を育てましょう。そして、海や川をきれいにしましょう。    〜本文から〜




時代は間違いなく「エコ」を中心に回っています。今夏の異常気象1つとってみても、事の深刻さを認識するのには十分すぎるほど地球環境は劣悪の一途を辿っています。しかし、悲しいかな人間というものは、この期に及んでも「自分一人じゃ何も変わらないから」と今までの行動をなかなか変えられないんですよねぇ。。。


ところが、このような時代背景を逆手にとって大企業は着々と金儲けをしているのです。我々中小企業も見習うべきことは多々あるはずで、経営戦略としてのエコアクション・エコブランディングを早急に実践すべきだと思います。



さて、この本に好感を持った最大の理由は、ただきれい事を並べただけではないという事でしょうか。「エコ」=「お金儲け」と捉え、「エコ」の始まりは「エゴ(自分のため)」で良いといった前提で話を進めています。「エコ」を儲かるビジネスとして仕組んでいくわけですから、私らのように将来に不安を抱えて自営の商売をしている人間にも響く内容だと思います。世界規模でエコブランド競争が盛り上がりをみせ、エコ戦略で先を行くヨーロッパやアメリカの企業はどんどん利益を伸ばしています。しかし、日本では「金儲け」=「悪」といった風潮が根強く残っていて、エコビジネスに関してはかなり乗り遅れているのが現状の様です。。。



私なりに、この本から学んだことを整理すると

(1)なぜエコブランディングが必要か?
・利益を上げる機会があるから。
・損失やイメージダウンなどのリスクを減らせるから。
・正しいことだから。
・「地球環境のため」「未来のため」「生物のため」などの大義名分通り、時代が「エコ」を求めているから。
・エコビジネスはこの地球上に住む全員が客になり得るから。
・富裕層、知識層といった良客に囲まれ、成長が約束されているから。

(2)エコブランディングに必要な事は?
・エコブランドを広めるには「わかりやすさ」と「手軽さ」を踏まえた表現力が重要。
・「エコ」が強制にならないよう、楽しみながら世界を変えるという感覚で捉える。
・持続的に成功できるような戦略を練る。
・自然資本を守り、自然資本の生産性を上げる事にきちんと投資してリターンを得る。
・生活者の満足やニーズを満たしつつもビジネスとして成立させ、尚且つ環境保全も実現させる。


最後に、一流企業のエコブランディング戦略・「ルイヴィトンの森」から何かを感じましょう。。。近い将来、ヴィトンの焼印がなされた木材が世に出回る日が来たりして・・・まさに脅威だ。。。

http://openers.jp/culture/moretrees/LOUIS_VUITTON.html


■K平■