斬新すぎるフローリング


このフローリング、まっすぐじゃないんです。


これ、すごく日本でも人気が出そうなので、ほんとはブログに紹介したくなかったのですが、
すごく面白いプロダクトなので、紹介してみます。
(滝口木材で取り扱っている、というわけではありません。単なる紹介です。)


オランダ・アムステルダムの「Bolefloor」が発表したフローリング、
木材の天然のカーブに従って床板をつくり、
それぞれのカーブをジグソーパズルのようにうまく組みあわせて、
隙間なく部屋に敷き詰めるというもの。


Greenz.jpの記事によると、このパズルの組み合わせ、
エストニアの大学「Tallinn University of Technology」や
フィンランドのソフトウェアベンダーなどが共同で専門に開発したCAD/CAMシステムと
最適化アルゴリズムを活用しているのとのこと。


スキャナーの視覚識別技術がそれぞれの木材のカーブを評価し、
木材が元来持つカーブ同士を最も効率よく組み合わせるためのシミュレーションを行うそうです。
これによって、より少ない床板で、部屋を敷き詰めることができるのだとか。



このナチュラルなライン、すごくいいですよね。
木や木目の持つ本来の美しい曲線が、見事に生かされています。


日本では、フローリングのわずかな浮き沈みや隙間のことを気にする方が増え、
ますます機械的な「建材化」フローリングが蔓延していますけれども、
自然と人間の調和を、フローリングの曲線によって表現してしまうその視点。
さすがデザイン大国オランダだなあと感心してしまいました。



また、こちらのサイトのデザイン性にも注目したいですね。
ヨーロッパでは、特にこうした木材のプロダクツはしっかりとデザインと結びついていて、
日本の旧態依然としたウェブデザインとは一線を画しています。
写真1枚の持つ力を十分に発揮していますし、しかも、おしゃれ。
プロダクツのよさを引き立てる、上品なデザインには脱帽です。


日本の木材業界も、柔軟なデザイン力で「復権」を図ってほしいもの。
まだまだ、ヨーロッパから学ぶことが多そうです。




K松