ミュアウッズの森

こんにちは

A・Tです。


生来、不精なもので、あまりブログを書かないでおりましたら、案の上そろそろ書けと言われてしまいました。そこで、温めていたネタを披露させていただこうかと思います。


皆さんはミュアウッズの森というのをご存知でしょうか?今日はそのご紹介をさせていただこうと思います。




ミュアウッズの森というのは、ミュアウッズ国定公園の事で、公園内には「世界一背の高い生き物」として知られるレッドウッドの森があります。


レッドウッドとは別名セコイアメスギと呼ばれるセコイアの一種。主な用途としては、住宅の外壁材、木製サッシ、橋、重構造物、サイロ、ガーデン用の家具や公園のベンチ、ウッドデッキ、木製フェンスなどと幅広い用途に使用されます。




サンフランシスコのダウンタウンからはで約45分ほどと人里に近いところにある森で、観光地としても有名なところでございます。


私は、今年の2〜3月にアメリカを一人、放浪の旅をしておりまして、その間に立ち寄った場所でございます。




公園内の木々の平均樹齢はなんと800年、いたるところに1000年越えの巨木たちが群生しております。写真は、林道から撮ったものでありますが、人と比べるとその大きさを感じていただけるかと思います。




この森の木々は最高111.5mまで成長するんだそうです。実際に、多くの場所では、高すぎて樹冠が見えない木が多いです。そのため、林内は真っ暗で、写真もボケております。ご了承ください。




こちら、休憩所に展示をしてあった切り株の年輪の解説です。これをみると、この木は少なくともA.D1000年位から生えていたという事でありまして、この時代というのは日本でいえば平安時代紫式部が「源氏物語」を書いたくらいの時分であります。日本でいえば、「御神木」レベルですが、そんな木がこの森にはごろごろしておりまして、非常に驚かされました。




確か、これはルーズベルト大統領からの感謝の記念碑であったと記憶しています。この森の木々というのは本当に巨大で、サンフランシスコの港からも近いという立地もあり、第二次世界大戦の時に造船の材料として使われました。戦勝の記念に時の大統領からミュアウッズの森に対する感謝の意を示すために贈られたのがこの記念であるそうです。
森に感謝を示すというのが、何だかアメリカらしいというか、いい感じだなと思いました。自然に対する彼らの感謝・畏敬ともいえぬような感情は旅をしているとちらほら見られました。




この、森の特徴的なものとしては、「家族の輪:family circle」というのがあります。写真を見るとなんだか、木が円に並んで生えているのがお分かりいただけるかと思います。これは、この円の真中に気が遠くなるくらい昔に親の木が生えていまして、それが風や山火事で倒木した後に。おんなじく気が遠くなるくらいの時間をかけて、倒木した木の根っこから生えてきた芽が育ったので、こんな変な形に木が生えているんだそうです。
同じ根っこから生えたわっかみたいに並んでいる木だから、家族の輪。
日本ではなかなかお目にかかれない、大自然の風景の一つです。地味ですが。



ミュアウッズの森は、大自然と人間の時間が交差した面白い森であろうと思います。サンフランシスコに行かれる際には、是非お勧めです。

木というのは人間が一番使ってきた資源でありまして、群生の仕方や木の使われ方は国の特徴や場所の特徴・土地の歴史を色濃く滲ませるものであると思います。海外旅行の際には、森、建物、調度品それらの中の木というのに注目してみると日本との表情の違いがあり面白いかもしれませぬ。


ではでは。