こんなところにもアガチス!!!


住宅の中で使われるアガチスの話ばかりいつもしていますが、アガチスが使われているのはそれだけではありません。その一つが今回紹介するDIY。アガチスの板を最小3ミリまで削り落とし、薄い板や細い棒のような形にしてホームセンター等に出荷しているのです。

そこで、今回は滝口木材のアガチスを加工している、静岡県の木工所「マルマツ」社を訪れ、工場内を見学させてもらいました。ご協力有難うございました。



工場の中には、様々な木工機械が並び、木を削る音が響き渡っていました。案内されながら工場のあちこちを見学させてもらうと、その中に、アガチスの薄い板が。普段は何十ミリ単位で板を挽いているので、ここまで薄いアガチスの板は正直「感動モノ」です。



薄くてもしっかりアガチス。独特の光沢がいいですねぇ。

さぁそして、これをさらにカットし、それぞれの幅に仕上げていきます。ほんのわずかでも幅が違うとはじかれてしまうほど超厳正なチェック体制がとられていますが、さすがは職人の技。完璧な仕上がりです。

正直こんな細い棒や薄い板を何に使うのか分かりませんが、東急ハンズの様なホームセンターにも出荷されているそうなので、意外といろいろな人がアガチスに触れているのかもしれません。



最後に、袋に詰められ出荷を待ちます。袋には「高級アガチス板」の文字。ホームセンターの店頭では裸の状態で売られているはずなので、「アガチス」の名前を見る機会はもしかすると減ってしまうかもしれませんが、この品の良い茶色を見つけたら間違いなくアガチスですよ!!



ホームセンターで売られるということはどういうことかと言うと、それなりの量をコンスタントに出荷し続けるということが至上命題になってきます。アガチスはインドネシアやマレーシアで製材されているのですが、この両国は東南アジアですから雨季と乾季があるわけです。天候条件に左右されやすい出材をどう担保するのか。また、現地での加工精度を上げる必要もありますので、それをどうしていくのか。滝口木材としても新たなチャレンジです。

しかし、こうした「幅広いニーズ」に応えていかなければ、もはや生き残っていける時代ではない。ですから、マルマツ社のような高い技術力を誇る会社とコラボレーションできるのは大きな財産です。何事も真摯に学び取る姿勢で、少しずつアガチスの利用の幅を広げていけたら。そう考えています。

まぁ、こういう気持ちになるのも、やっぱりアガチスっていい木だから、なんですよね。1人でも多くの人に知ってもらいたい。その気持ちも忘れずに、アガチスLOVEを貫き通しますww!!!



K松