爆食!中国の木材需要

A弘です。今回は日頃愛読しております日刊木材新聞の記事を参考にしながら、旺盛な需要を誇る中国マーケットについて述べたいと思います。

日刊木材新聞1月7日付2〜3面記事 森林資源と世界の木材産地コラム欄内「中国、世界最大の木材輸入国に」


日刊木材新聞1月19日付1面記事 「中国、森林生態系維持で伐採規制強化」
日刊木材新聞1月27日付1面記事 「丸太輸入、07年に次ぐ2位 製品は過去最高」

 


詳細につきましては記事をご参照頂ければと思いますので、私の方ではかいつまんでご説明したいと思います。とにかく中国国内では、土木、建築、住宅、家具等ありとあらゆる分野で木材需要が旺盛である事は論をまたないでしょう。そして輸入先も陸続きの隣国ロシアに過度な依存をする事なく、ニュージーランドアメリカ、カナダ、マレーシア等適度に分散化を図っており、安定した木材資源確保への動きを見せております。

また、それと並行して自国の森林資源を守るべく伐採規制も強化を図っており、今後旺盛な国内需要を補完する目的で海外からの輸入材が増加する事は間違いなく、さらなる木材価格の上昇が懸念されます。

余談になりますが、今回決定されたのは黒竜江省及び内モンゴル自治区が対象ですが、私共が取り扱っているCHINESE HEMLOCKの産地であるチベット自治区でも同様の規制が設けられており、計画的な伐採を行う事で森林資源保護と永続的な森林伐採を可能なものにしようとしている様です。中国は輸出入ともにオピニオンリーダーとなる事で、世界の木材市場での主導権を握ろうとしている様子は最早誰の目から見ても明らかです。


それに引き換え、我が日本はこと木材の仕入に関しては中国やインド、中東その他新興国の後塵を拝してしまい、今やそのおこぼれにあずかろうかといった情けない状況になってしまいました。そういった状況下でありながらも、まだ「材料なんて、いつでも、どこでも、どこからでも、好きなだけ、安く買えるから、ぜーんぜん大丈夫だよ!!」なんてお考えの方はいらっしゃいませんか?残念ながらそんな方は、はっきり言って商売を続ける資格はありません。

私共もインドネシアや中国をメインにあまたの工場と取引をしておりますが、みんなこぞって中国の巨大なマーケットに色気を見せており、日本市場などこれっぽっちも眼中にない様です。


先日K平の記事でも述べておりますが、今年は材料の確保に苦労する事になるのは間違いありません。私共としましても、まずは何よりも「材料の安定供給」が最優先課題と考えておりますので、現地との連絡を今まで以上に密にし、スムーズな入荷が出来る様に心掛けたいと思います。

☆A弘☆