「東アジア」に目を向ける

K松です。


A弘先輩による分析に続きまして、
15億とも(実際には16億くらいいるんじゃなかいかとも)言われる
中国の人口についてレポートしてみます。


まずは中国主要都市の人口ランキングベスト20をどうぞ。



01、重慶市: 3200万人
02、上海市: 1845万人
03、北京市: 1633万人
04、成都市: 1221万人
05、天津市: 1115万人


06、広州市: 1005万人
07、ハルピン市: 975万人
08、武漢市: 891万人
09、東莞市: 869万人
10、深圳市: 846万人


11、西安市: 830万人
12、青島市: 820万人
13、蘇州市: 810万人
14、温州市: 790万人
15、杭州市: 786万人


16、瀋陽市: 745万人
17、南京市: 741万人
18、唐山市: 738万人
19、宁波市: 689万人
20、香港 : 678万人
(出典:baidu)


ちなみに、東京に次ぐ日本第二の都市の横浜市の人口が370万人程度ですから、
人口だけでいえば、横浜クラスの都市など朝飯前です。
すごいですよね。


訒小平の「先富論」以降、沿海部を中心に著しい経済発展をしてきた中国。
このランキングを見ればわかりますが、
上海・北京・天津・青島・蘇州・広州・深圳といった沿海部の都市の人口がやはり突出しています。


東高西低だった経済発展を是正しようと中国政府が乗り出したのが、
1980年代からはじまった「西部大開発」です。
資源が豊富な西部地区を集中的に整備し、格差是正を図ったわけですが
その結果、現在の人口分布は、だいぶ内陸部にも満遍なく広がってきました。



そして、この地図上に、上海を中心にした同心円を描いてみると、
東アジアの経済圏が浮き上がってきます。


ちなみに僕が上海で雑誌の記者をしていた時、市の幹部から聞いた話ですが、
「上海」という都市は、もう何十年も前から、
東アジア経済圏の中心となるべく都市設計されています。
(さらにいうと、上海の「陸家嘴エリア」がそれにあたります)



もはや、日本市場だの韓国市場だの言っていられない。
アジア経済圏をひとつの国家のように考えてビジネスがされるであろう
(そうなれば上海も中国も儲かるぞ!)
ということを予測した上で、上海という都市は設計されているのです。


経済発展著しい成都市や、中国の東北部、そして日本の名古屋市
フィリピンのマニラなどは、上海を中心にしてみるとほぼ同じ距離なんですね。


イデオロギーの左右を問わず、親中嫌中を問わず、
上海を中心にした東アジア経済圏は着々とできあがりつつあります。
そしてその図は、人口分布図を見る限り、完成に近づいていっているように見えます。
最新のデータによると、中国河南省の人口は1億人を越えました。
人口が減り、多くの企業が中国を目指して「上京」している現状を見ると、
「日本省」化がますます進んでいると言っても過言ではありません。


上海を中心に考えた時、東端に位置する日本の資源が標的にされるのは、
西端のチベットウイグルエリアがそうであることを考えれば、自明の理です。
都市の周縁部が、都市で消費されるエネルギーの生産基地になるのはどこもそうですよね。
福島県原子力発電所で作られる電気が東京で消費されるように)


いずれは、日本の山や森林資源がどんどん中国に吸収されていくことになるでしょう。
それを「収奪」ととるか「ビジネスチャンス」ととるかは人によって違うでしょうが。


もちろん、それぞれの地域にローカルな商圏があり、
その土地独自のライフスタイルも同時に存在するわけですが、
「東アジア経済圏」のマップの中でビジネスを考えるクセをつけよ、
ということを、この2枚の地図が教えてくれているような気がします。


K松