アガチス通信vol.50 タワウレポート3



前回のレポートより半月が経過いたしましたが、順調に生産が進んでおります。全量900立方メートルの丸太を投入した今回のタワウプロジェクト、それを半量ずつの2回のロットに分けて生産を進めてまいりましたが、最初のロットの製材品がKDを出まして、現在続々と検品されております。

製材後に「立て乾」を入れたおかげで、アガチス特有の「赤シブ」と呼ばれるヤニもさほど気にならなくなっており、KDを終えたアガチスの木味は非常にいい仕上がりとなっています。機械の故障など、現地にありがちなトラブルもこのところ減り、今のところ、順調にリッピング・クロスカットの工程に入っております!





検品については、弊社W部長に加え、長年滝口木材の生産に携わって頂いているM川氏の2人体制で行っており、快調に進んでいます。船積みの予定ですが、現在のところ、12月第1週には「タワウ材第1便」が出港する予定となっており、トラブルがなければ、年内には皆様のお手元に届くかと思います。

製材機の故障や悪天候など、これまで幾度となくトラブルに巻き込まれてきた今回のプロジェクトですが、なんとか、遅れを最小限に食い止め、無事に第1便を見送ることができるかと思います。生産工場のスタッフも、慣れてきたのか、徐々に作業効率があがっており、一丸となってプロジェクトの遂行にあたってくれています。



「日本人と会うのは初めて」というスタッフが多く、当初は、若干とまどいもあったようですが、最近ではチームとしての団結も出てきており、また、経験豊かな日本人から技術を得ようという勤勉なスタッフもおり、こうして共に汗を流すことで、チームとしてのまとまりが出てきました。

家族で工場に勤務しているスタッフもいるためか、作業中はしばしば冗談も飛び交うなど、和気あいあいとしたところもありますが、怠けがちのオヤジたちに替わり、「母ちゃんチーム」が特に頑張ってくれているなど、日本のアガチスファンの皆様のためにたくさんのスタッフが汗を流してくれています。

滝口木材としても、今回のタワウでのプロジェクトは初の試みでしたので、序盤は不安との戦いが続きましたが、工程も検品にまで進み、船積み予定も立ってきたことで、プロジェクトの最終地点が見えてきました。もちろん、これに安堵せず、さらにスピードアップして生産に尽力してまいります。