アガチス通信 vol.4 「hideの魂を受け継ぐ木」

新人のK松です。
いきなりですが、まずはこちらの映像をたっぷりとご覧下さい。


X JAPAN - Rusty Nail


なんだこの存在感!! いやぁ〜シビれるわほんと。





それでですね、X JAPANとアガチスの間に何が関係あるかと言うと、これ。



B.C.Richのエレキギターhide使用タイプ!!!
数万円で市販されているものなのですが、なんとこのエレキギターのボディにアガチスが使われているんです!! You Tubeの映像で使われているギターはアガチスではないと思いますが、市販されているエレキギターの、しかもhideタイプのものにアガチスが使われているというのはなんだかうれしいですね〜。


この写真のエレキギターのネックの部分にはメイプルの木が使われているのですが、このように、ギターにはさまざまな種類の木が材料として使われています。もともとはアガチスがギターに使われることは少なかったようですが、同じ南洋材であるマホガニーの代用材として、主にGibsonタイプのボディー材として使用され、70年代後期にはGreco/SE500のボディー材としても採用されたことがあるなど、少しずつギター材として認められてきました。

ところで、「マホガニーの代用材として」と書きましたが、アガチスの特徴の1つとして挙げられるのが、他の木の代用材として幅広い用途に使え、しかも価格が手ごろだということ。だからこそ、こうした市販のギターにアガチスが使われるわけです。おそらく数十万円もする本格的なものには別の木材が使われるのかもしれませんが、アガチスが世界の音楽文化を下支えしているという事実は、なかなかうれしいものがあります。


「代用材」という意味では住宅建築などでも同じで、「国産の桧や杉の銘木をふんだんに使えればいいんだが、なかなかそうはいかない」という人のために、代用材としてアガチスが使われてきました。ところが、そうやって使われていくうちに、加工性のよさやフシのないきれいな風合いが受け入れられ、「代用材」ではなくファーストチョイスとして認めてもらえるようになったんです。今では、造作材建具材としてかなり使って頂いています。

脇役が少しずつ成長して主役になりつつあるわけです。

そんな発展途上のアガチス君にhideのような強烈な個性と存在感を求めるのはちょっと酷ですが、hideモデルのギターを手にし、プロデビューを目指す若者と同じように、アガチス君も「いつか主役になってやる」という夢くらいは抱いているのです。どこまでいけるかわかりませんが、アガチス担当マネージャーとしては(笑)、国技館でライブを開けるぐらいの存在にはのし上がってもらいたいなと思っています。
■K松■